「これらはいずれも、人から受け取った情報に反応する「他人モード」の行動だ」
佐宗邦威:直感と論理をつなぐ思考法;ダイヤモンド社【番号032】
佐宗氏は、毎朝だいたい決まった時間に会社に出かけ、カレンダーや手帳で次の予定をチェックしながら、会議やアポイントメントに望み、それ以外の時間で頼まれた書類を作成したり、経費の処理を済ませたりするなど、これらの行動はいずれも、他人に脳をハイジャックされていると表現しています。
「日常の中で、「自分モード」と呼べる時間はかなり少ないのではないかと思う。「自分モード」のスイッチを切ったまま日々を過ごしていると、僕たちは「何がしたいのか」を思い出せなくなる。」
本田氏【番号024】や森氏【番号003】のいうように自分の好きなことを追求し、鈴木氏【番号028】のように心から没頭できる状態、八木氏【番号031】のいう「やりたいこと」が強くある状態を、「自分モード」と同等と考えても良いのでしょうか。佐宗氏はじつは、ビジネスや企業経営でも、同じように「そもそも何がしたかったのか」を見失ってしまうのだと述べています。
「その原動力になっているのは、根拠があるとは言えない「直感」、得体のしれない「妄想」…要するに、いわゆる「ビジョン」の素になっているものなのだ。(途中略)「根拠の見えない直感」や「得体の知れない妄想」を見事に手なずけた人・企業たちが、マーケットに強烈なインパクトを与え、周囲からの尊敬を集めている。」
確かに自分の「好きなこと」、「やりたいこと」に注力して、仕事にまで落とし込める人は、本田氏【番号024】や八木氏【番号031】のように、自由に仕事を楽しく進めていけるということに納得します。私自身も、そのように仕事が出来たらなんと素晴らしいことかと思いますが、そうは問屋が卸さないようで、なかなか難しいと思います。ただ、私もそれでおしまいにはせず、人生での実験を続けていければ良いなと思っています。根拠の見えない直感に関して、自分モードを取り戻すために、佐宗氏は「感情のアウトプット」を練習すると述べています。以下に詳細を示します。私も実施しています。
いますぐ一冊のノートを買う、いますぐカレンダーに毎朝15分、ノートを書くための
予定を入れる。
①手書き
②内容は人に見せない
③一か月続ける
参考)佐宗邦威:直感と論理をつなぐ思考法;ダイヤモンド社【番号032】