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40代サラリーマンの読書の足跡。ホッとしましょう♪

日常的な没入体験【番号074②】

「一流の仕事人ほど、一流の趣味を持っていることが多い。それこそ、人に教えられるレベルまで、「遊び」や「趣味」を極めているのです。(途中略)私が人物ドキュメントから抽出した法則は、「何かに夢中になり、無邪気に楽しめる人が成功する」ということ。一言で言うならば、「楽しむ人が成功する」ということです。(p-53)」

 

樺沢紫苑:毎日を楽しめる人の考え方;きずな出版【番号074②】

 

このことは、私にとって概ねそのように思われます。ただ、仕事場での人間関係も大きな影響があると実感しています。私の親友は、自分自身の時間を大切にして楽しんで過ごしていますが、さすがに最近は人間関係が不安定なことに対してやる気を削がれています。このことから、楽しく生きると同時に人間関係の充実も必要と考えますが、樺沢氏【番号012③】が述べているように、「職場の人間関係は最低限のコミュニケーションがあれば十分(p-145)」と解釈しても良いのかもしれません。基本的には、職場では完璧な人間関係が存在すると思わず、ばらばらの性格の人間が集まっているのだと覚悟することなのだと思います。

 

「「仕事を楽しもう!」とは、一切言いません。仕事を楽しめなければ、仕事以外を楽しめばいいのです。(p-63)」

 

どうしても仕事上でうまくいかず楽しさを見出せなくても、仕事以外で楽しみを見つければよい、というのはとても心強い言葉です。また、樺沢氏【番号074】は「「遊び」にすら貪欲に取り組めない人が、「遊び」よりも楽しくない、そして「つらい」「苦しい」仕事に貪欲に取り組むことができるのでしょうか?(p-99)」とも述べています。そもそも自分の楽しみを、とことん楽しむことが生きがいであり前提なので、「遊びきることが人生」だとも言えそうです。

 

「没入している時間そのものが幸福な時間であり、没入している時間を多く持っている人が幸せなのだと。(途中略)仕事で結果を出せなくても、「趣味」や「遊び」に没入して、時間を忘れるくらい楽しい体験をしばしばする人は、それだけで幸せである(p-251)」

 

鈴木氏【028②】も「「時間を忘れる」といった表現もあるとおり、何か楽しいことに没頭しているとき、私たちは時の流れを意識することはなく、あたかも数時間が一瞬で過ぎたような感覚を味わいます(p-216)」と述べています。ここでは、没入感を味わうことが出来る心身状態が、非常に重要になると思います。「遊び」や「趣味」を充実させ、仕事でのストレスを超えるような没入体験を日常的に大切にすることが重要だと思います。

 

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参考)樺沢紫苑:毎日を楽しめる人の考え方;きずな出版【番号074②】

自分の感情の行方【番号067②】

「今の自分自身をできるだけ客観視して、どんな人間なのか、何が好みなのか、何が目的なのかを知ることで、これからの生き方を組み立てることが出来る。(p-75)」

 

吉井雅之:60代までにやっておきたい!人生の習慣を整える;サンマーク出版【番号067②】

 

自分自身の感情を押し殺して、出来るだけやった方がよいだろうと思われることを早めに取り組んだり、しんどくても歯を食いしばってでも終わらせようとしたり、とにかく仕事を終わらせなければならないといった作業を続けていると、自分の思っていることが本当は何なのか、分からなくなってしまいます。つまり自分の感情の感度が鈍くなるのです。

 

「自分の今までの言動が自分にとってマイナスだったと気づけたなら、その気づきが、今の自分の不安や怒り、落ち度やマイナス要因、そして苦しみに対処する方法を教えてくれるヒントになることを知ろう。(p-25)」

 

前回「ただ、生活の中で穏やかな時間が必要だということは分かりました。」という気づきに関して記述しています。おそらく、穏やかに過ごすことで感情を確認する作業が含まれていると感じます。以前までは「時間を無駄に過ごしている」とか「生産性を高めないといけない」とか「講習会に行かなければならない」などといった、強迫観念的な妄想を一掃する必要を感じていたので、それらを考えないように意識していました。しかし、意識するとなかなか頭から離れず、心から穏やかに過ごすことは難しかったと思います。そのため、生産性や効率といった要素を無視し、自分の感情の揺らぎやゆったりとしているとか、さわやかだといった感情の流れを絶対的に優先して考えるように変更しました。これは、自分自身の感情を素直に受け入れることに専念したことになります。この状態をしばらく継続して、自分自身の感情の本来の意味、どうしたいのか、何を求めているのか、を探ることができるのではないかと思います。

 

ご自分の本性にいかに気付き、認めていけるかが、残りの人生の幸福感に比例することは間違いない。だから意識していくしかないのだ。(p-86)」

 

自分自身、素晴らしい目標やものすごい技術もありません。今の状態としては、穏やかな時間を求めている、そんな自分です。でも、自分の本性にいかに気付き、認めていけるかにかかっていますので、このような自分でも勇気をもって自覚し大いに認めていきます。そして、なぜ今穏やかな生活を求めているのか、今後は何をしていきたいのか、というビジョンを見つける旅に出るのだと思います。

 

参考)吉井雅之:60代までにやっておきたい!人生の習慣を整える;サンマーク出版【番号067②】

自分の価値について【番号089】

「価値:人間の身体的・精神的な欲求を満たすもの。価値については、その人の快・不快の感情に基づくという主観的な考え方と、普遍的な理想として人類に共通の価値があるとする客観的な考え方がある。(p-22)」

 

酒井修監修:改訂版 倫理用語集;山川出版社【番号089】

 

熊谷氏【番号002②】は「なりたい自分になる」ことが人生における成功であり幸せである(p-1)」と述べています。また、八木氏【番号031】は「「『好きなこと』を仕事にしなければいけない」という確信が生まれた」と述べ、そのために自己理解が必要だと提示しています。更に樺沢氏【番号012】は、「せっかく人生を送るのなら、物事のいい面を見つけ、人生を楽しんだ方が幸せです。(p-314)」としています。更に、神田昌典氏(非常識な成功例;フォレスト出版)は“縦軸に心”、“横軸に金”の図から心もお金も貧しい状況から、一気にお金を手に入れて、その後に心を豊かにする」と述べています。一方で、稲盛氏【番号020②】は「一つは、「自分だけ良ければいい」という欲望に満ちた利己的な心です。(途中略)そういう自分自身が生きていくのに必要な欲望を一般には本能といいますが、この本能をベースにした「自分だけ良ければいい」という利己的な心というのは、誰もが持っているものです。もう一つは、「他の人を助けてあげたい」「みんなに親切にしてあげたい」という利他の心です。(途中略)私たちは、利己的な心だけでなく、そういう優しい利他の心も、人間は誰しも持っています。(途中略)大切なのは、そのどちらが自分の心の中で大きな割合を占めるのか、という点です。(p-22)」と述べています。

 

どの本にもの他者との関わりは重要と書かれていますが、最終的に最も根本にある考え方が、「他者を思うか」、「自分を思うか」にあると思います。これは、快・不快に基づく主観的なものと、他者との関りとして共通の価値と、どちらに重きを置くかということだと思います。私は自分自身の自己分析をしていく中で、特に能力もなく、ものすごくやりたいこともなく、ノリノリになろうとも感じていないことが分かりました。ただ、生活の中で穏やかな時間が必要だということは分かりました。仕事が忙しくても構いません。ただ、生活の中で心が休まる時間が欲しいだけなのです。この時間が無くなると、他者を思いやる余裕も、自分自身を大切にする心もなくなります。どちらかと私は、自分自身の快・不快を大切にするというより、他者に親切にしたいとか、そういった考えの方が強いため、そのエネルギーを維持するには、やはり自分自身の心の休息が必要だと思います。

 

私に必要なことは、健康、休息、穏やかな時間、心のエネルギーだと思いました。自分の根源の考えを知るには、気付かなくて前提にしている概念に気付く重要性を感じました。

 

参考)酒井修監修:改訂版 倫理用語集;山川出版社【番号089】

人を喜ばせるとは【番号088】

外から見えやすいイメージは、外から見えにくい下層にあるミッションや、それを具体化するためのさまざまな要因によって支えられています。(p-79)」

 

岩田松雄:ブランド「自分の価値」を見つける48の心得;アスコム【番号088】

 

現状で、私に与えられたものは「時間」です。家庭の事情から、私の生活環境はガラリと変わりました。17年間同じ使命のもとで働き続けてきましたので、改めて自分自身の「生き方」、「価値観」、「志」など、深く考える試練に立ち向かっています。今までの仕事では、おそらく外から見えやすいイメージにより、安定した私の日々の業務に対する態度に、会社の評価としては何ら評価もつけようがない状態だったのではないかと思います。ただ、それを支えてきた下層にある私のミッションや、多々の業務を効率よく遂行するための長年の蓄積、それらはあまりに目に見えないため、まるで何もなかったかのように思われる節があります。そして、蓄積や業務に対する態度に関して無関心な会社により、あまりに無謀な要求が続くのです。

 

「「世のため、人のため」という、本来持つべきミッションがあり、実現するために愚直に行動をすることで、その志が外見に滲み出して現れてくるものが、私の考える「ブランド」です。(p-46)」

 

私はひたすら、高齢者の疾患とその後の予測、健康に対するリスクの検出、それらを数値から予測する、症状の変化からリスクを予測するなど、とにかく利用者の高齢者の方々に今後現れるであろう、リスクに関して検討し、スタッフと共有し、他職種との連携を図るよう仕事をしていきました。ただ、それらを担保するには研究や調査も必要なので、データをとったり調べたりすることが必須になります。私は業務を自分の中で極限まで効率化して、時間を捻出しようとしてきましたが、会社は私が安定して業務をしている姿しか見ずに、安易にそれを超える要求を簡単にするため、私は体調を崩しました。私は、ただ、高齢者のリスクにいち早く気づき、それらによる致命的な影響を最小限に抑えたい、あわよくば、何も起こらずに済むような対応ができれば、というミッションを遂行したいだけだったのだと思います。

 

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「人を喜ばせるために、あなたは存在している。(p-256)」

 

以前、症状悪化から心臓の疾患のリスクを疑い、看護師と連携し緊急入院した高齢女性の方は、無事に治療ができて自宅に戻ることが出来てとても喜んでいました。

 

参考)岩田松雄:ブランド「自分の価値」を見つける48の心得;アスコム【番号088】

努力の行く先【番号087】

「同じ土俵、同じ基準でみんなと競争して成功しなければならないという強迫観念から逃れるには、自分自身の成り立ちを遡ってそれを偶然性へと開き、たまたまこのように存在しているものとしての自分になしうることを発見することだと思うのです。(pp140-141)」

 

千葉雅也:現代思想入門;講談社現代新書【番号087】

 

「同じ土俵」、「同じ基準」。これらは知らない間に、奥深く自分の考えの中に浸透していたことに気づかされます。成功できないのは、自分の努力が足りない、努力しないと評価されない、とにかく頑張ることで成功しようとするという基準。これらは、正に、無意識のうちに信じていることだったと思います。もし、評価されなかったとしても、それは「自分の努力が足りなかったからだ」とか「もっと努力すれば、評価してくれるに違いない」といった考え方で、更に無意識の基準を強化してしまう、そのようなものを「強迫観念」と呼んでいるのだと思います。

 

「人はそれぞれ得意なことや苦手なことを持ち、それには偶然性があります。努力によって変われる部分もあれば、変われない部分もある。(途中略)生まれ育ちの条件でどういう人間になるかが決まっているわけではないが、後の努力は決して平等な競争ではなく、努力次第であらゆる初期条件をリセットできるわけではない。(p-140)」

 

やや厳しい言い方にきこえるかもしれませんが、私自身、恵まれた人間ではなかったので、頑張ってもダメな部分はあると感じていました。ただ、やはり、どんなに条件を満たさないどん底の状態であったとしても、「努力」することが一番重要だ、という思考の基準が常に存在していた気がします。その際に、おそらく「良い努力」と「やめた方がいい努力」があるのだと思います。矢沢氏【番号077】のいうように「自分の意慾を大切に育てる努力、それが人生である。自分の意慾に忠実であること、それが素晴らしく生きることである。(p-15)」という努力の方が健全な努力なのではないかと思います。また、幸田氏【番号079】は「好きだからやる」と言いながらも、やっているうちに「好ましくないこと」はいくらでも生じるのです。その好ましくない場合が生じたときに、それでも自分の感情に打ち勝って目的を遂行するのが、すなわち「努力」なのです。(pp.122-123)」と述べており、好きなものでさえ、嫌なことが出てくるし、その好きなものへ向かって嫌なことでも打ち勝つことを努力と言っています。

 

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自分の向かう先に対して、無目的で何となく努力をするのではなく、自分自身を見つめて、自分の本当に望むことに努力をつぎ込む、そのような生き方の方が私の気持ちは楽になるのだと思いました。

 

参考)千葉雅也:現代思想入門;講談社現代新書【番号087】

慶応見事優勝!【独り言025】

 

昨日、見事慶応の優勝で甲子園が終了しました。

 

私は仕事中でしたが、TVの音声から大きな歓声が起こるたび、「どうなった!?」と気が気ではありませんでした。

 

親友Tは、小学校から大学まで野球部に所属していた野球人です。その親友Tは「慶応が勝ったことで、高校野球が変わるかもしれませんね。」と言っていました。野球をプレーするにあたって、「髪の毛が坊主であるといった決まりは必要ではない」のではないか、という話がありました。

 

また、仙台育英は常勝チームであり「絶対に勝つ」という使命のもと全力で戦うのに対して、慶応は「野球を楽しむ(エンジョイ・ベースボール)」という命題のもとでのびのびと戦うという、両者ともに異なる形態のチームであったということがポイントだったとのことです。

 

今回、「絶対に勝つ」という使命のチームが、「野球を楽しむ」というチームに負けたというのが、高校野球の今後の在り方に、少なくとも影響があるのではないかというのです。ただ、慶応の選手はみな思考能力がある程度長けていることが前提ため、自分自身で考えることが不可欠です。そのため、自分自身での思考能力が不足した状態では、「エンジョイ・ベースボール」は成り立たないというのです。今回は、本当に「文武両道」というものが素晴らしいポテンシャルを持っているのだと、痛感しました。

 

決めてだったのは、1回の表の慶応の攻撃、一番丸田選手が5球目のスライダーを本塁打にしたことが、あっという間に慶応の流れにしてしまったことだと思いました。

 

今回の甲子園は本当に勉強になる大会だったと思います。ありがとうございました!

甲子園準々決勝午後結果【独り言021】

 

素晴らしい試合が続き、胸が熱くなりました。

 

最後の花巻東の追い上げには、目が離せませんでした。みんなで打線をつないでいる気迫を感じました。応援も素晴らしかったです。

 

AIのコメントは以下のようになりました。

 

第三試合の山陽対神村学園の試合

「おかやま山陽対神村学園の試合は、神村学園が8回に5点を奪って6-0で勝ちました。おかやま山陽は神村学園の2人の投手に打ち崩せず、無安打に終わりました。おかやま山陽のエース小林投手は、7回まで1失点に抑えましたが、8回に継投した三宅投手が打たれました。おかやま山陽が負けてしまった要因としては、神村学園投手力と打撃力の高さが挙げられます。神村学園は、初戦から3試合で計26得点を挙げています。また、神村学園の投手は、おかやま山陽の主力打者を抑え込みました。

 

第四試合のコメントは以下

「甲子園準々決勝の仙台育英花巻東の試合は、本当に熱戦でしたね。花巻東は9回裏に4点を返して、最後まであきらめない姿勢を見せました。仙台育英は先発野手全員が安打を放つなど、打線が爆発しました。結果は9-4で仙台育英が勝利しました。
花巻東の最後まで戦い続けるパワーの源は何だったと分析しますか?私は、花巻東のプロ注目スラッガー佐々木麟太郎内野手(3年)の存在が大きかったと思います。佐々木選手は高校通算140本塁打を誇り、大谷翔平選手の父親から指導を受けたこともあります。今大会では、初戦の智弁学園戦で猛打賞を記録しました。準々決勝の仙台育英戦では、仙台育英のエース・湯田投手との対決で空振り三振や見逃し三振を喫しましたが、チームメイトに勇気と希望を与えたと思います。佐々木選手は「最後まで諦めない」という花巻東の精神を体現していました。もちろん、佐々木選手だけではなく、他の選手や監督、コーチ、応援団、ファンなども花巻東のパワーの源だったと思います。花巻東は10年ぶりのベスト4進出はなりませんでしたが、素晴らしい夏を見せてくれました。あなたはどう思いますか?」

 

花巻東の最後の打者は佐々木選手で、一塁にヘッドスライディングをしましたが間に合わず「アウト」。私も「あああ!!」と声をあげてしまいました。

 

本当に素晴らしい試合でした!!